こどものペニスを見ていて、『あれ、大人とは違う?』と心配になる方も多いと思います。
なにしろ、こどものペニスはむくことができないケースが大半なのです。
この記事では、こどもの包茎は大丈夫か?というテーマについて記載していきます。
(なるべく客観的な情報をもとに記載するようにはしていますが、本記事で発生した被害に対し、責任は一切取れません。詳細な情報は医師等の専門家にお問い合わせください)
目次
結論:こどもが包茎なのは普通です
こどもが包茎なのは普通のことです。
東京女子医科大学病院のHPにも、以下のように書かれています。
東京女子医科大学HP
こどもの包茎で積極的な治療を必要とする場合は医学的にはほとんどありません。これで納得できるご両親は病院にお子さんを連れてくる必要はありません。包茎治療の理由の多くは風習、宗教上の理由、そしてご両親の不安です。
では、なぜ普通のことと言えるのか、その理由を見ていきましょう。
①生まれたときはみんな真性包茎
まず、生まれたときのこどもは、みな真性包茎であり、真性包茎なのが普通です。
(逆に、仮性包茎の場合は、先天的なペニスの異常を疑う必要があります)
なので、新生児の時は、あかちゃんの皮がむけないからといって、気にすることは全くありません
参考:東京女子医科大学HP
ちなみに、真性包茎と仮性包茎の違いが分からないような方は、こちらの記事も参考にしてください。
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②5歳くらいで自然にむける
生まれたときは真性包茎ですが、そのあと、自然に皮がむけていくようになります。
いつむけるのかは子供によって様々ですが、だいたい4-5歳くらいで自然に剥けるケースが多いようです。
参考:広島県医師会
③5歳を超えていても、15歳まではペニスも大きくなる
仮に5歳を超えていても、15歳くらいまでは、ペニスはどんどん大きくなっていきます。
よって、15歳くらいまででしたら、特に包茎であっても気にする必要はありません。
15歳を超えたくらいの方は、こちらの記事も参考にしてください。
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それでも子どもの包茎を治したい人は
よって、こどもの包茎を治す必要は、医学的にはほとんどありません。
一方で、どうしても包茎が気になる親御さんもいらっしゃると思います。
以下では、こどもの包茎を仮に治すとしたときに、できる方法を2つ紹介します。
むきむき体操をする
1つ目はむきむき体操です。
むきむき体操とは、こどもの包茎を治すために、親御さんがやってあげるトレーニングのことです。
むきむき体操のやり方
むきむき体操のやり方はいくつかありますが、ここでは医師監修のやり方をご紹介します。不明な場合は、病院に行って相談してみるとよいでしょう。
1.包皮をおちんちんの根元に向かってずらす
→回数は多いほどいい(コツコツ頑張る)
2.包皮口が出ようとする亀頭部で徐々に広がる
→出血するほど強くしないように
3.亀頭部を触ると痛い
→触り続けると次第に痛くなくなる(我慢も大事)
4.亀頭部と包皮の癒着を1ミリずつはがす
→出血する場合があるが清潔にしていれば心配なし
5.包皮が戻らない時は亀頭部を 30 秒潰す
→亀頭部が小さくなり戻しやすい(科学的対応力)
6.亀頭部が全部出たら、ゴシゴシ洗う
→体の他の部分と同じように清潔に(清潔が基本)
7.むけるようになったら友達に伝える
→おちんちんを共通話題に(仲間づくり)
ステロイド剤を塗る
上のむきむき体操とセットですが、ステロイド剤を塗ったうえでむきむき体操をすると、治るのが早くなると言われています。
子供が包皮をずり下げてむけなくなる狭い部分に少量のステロイドの入った軟膏を朝晩2回薄く塗ります。塗ってから、むきむき体操を行います。
注意点
注意点としては、一度包皮をむいて亀頭を露出させたあとは、包皮をもとの状態に戻しておくことが必要です。
仮に、包皮をもとの状態に戻さないと、ペニスが鬱血し、皮膚がむくんできて戻らなくなります(いわゆるカントン包茎)。
ただカントン包茎になってしまった場合も、慌てずにもとに戻してあげてください。
戻らなかった場合は、医師に相談するのが良いでしょう。
参考:広島県医師会
まとめ
- こどものうちから包茎なのは普通のことです。そんなに気にしないでOKです。
- もし気になる場合のみは、医師の指導の下、むきむき体操にチャレンジしてみましょう。